第9回日本オープンゴルフ選手権(1936年) 2022.05.16 優勝した宮本留吉のアイアンショット(ゴルフドム1936年12月号=日本ゴルフ協会所蔵=より) 混戦を制して宮本留吉が5度目の優勝 兵庫県川西市に位置する鳴尾ゴルフ倶楽部は創立100年を超える、我が国でも有数の歴史を誇る倶楽部である。現在の場所に移転したのは1930(昭和5)年。猪名川コースと呼ばれるこの場所で初めて日本オープンが行われたのは1936(昭和11)年のことだった。 距離は6704ヤードでパーは70とゴルフ誌のゴルフドムに記されている。鳴尾の資料によれば開場時の距離は65... 詳しく見る
第8回日本オープンゴルフ選手権(1935年) 2022.04.27 ゴルフドム1935年11月号(日本ゴルフ協会所蔵) 宮本がコース記録で逆転し、4度目の日本一 1934年に広野GCで開催予定だったが、関西地方を未曾有の風水害が襲い、大会が中止となったため、2年ぶりの開催になった。ゴルフドム誌1935年11月号には「その間に、プロの渡米遠征あり、国産ボールのデビューあり等して新興ゴルフ日本の躍進を物語る事実が多々あり、選手権競技に参加者が増えた」と記されている。 大会は、1932年に駒沢から移転した東京ゴルフ倶楽... 詳しく見る
第7回日本オープンゴルフ選手権(1933年) 2022.04.11 優勝カップを持つ中村兼吉(ゴルフドム1933年11月号=日本ゴルフ協会所蔵=より) 師弟対決を制して中村兼吉が大会初制覇 昨年(2021年)、東京2020オリンピックゴルフ競技の会場になった霞ヶ関カンツリー倶楽部が開場したのは1929(昭和4)年のことである。当初は18ホール。3年後に新しい18ホールが完成し、我が国初の36ホールを有する倶楽部となった。 従来の18ホールは東コース、新しい18ホールは西コースと名付けられた。オリンピックが開催されたのは東コースである。 霞... 詳しく見る
第6回日本オープンゴルフ選手権(1932年) 2022.03.28 ゴルフドム1932年11月号(日本ゴルフ協会所蔵) 宮本が大逆転で3度目の日本一に輝く 10月8、9日に1日36ホール計72ホールで行われた。舞台は現在の茨木CC東C。当時は茨木コース、茨木リンクスなどとも表記されている。 ゴルフドム誌11月号に詳細が掲載されている。「茨木コースはアリソン氏と加賀正太郎氏自身の考案に基づき巨費を投じて昨年来改造されつつあったが見事に完成してこの大会を迎へ、日本ゴルフの第一人者を選ぶにふさわしいファインテイス... 詳しく見る