杉本 英世
1938(昭和13)年2月16日生まれ
- パワーゴルフで新時代を切り拓いた「ビッグ・スギ」
静岡県出身。高校時代は並外れた体格であらゆるスポーツを手掛けた。柔道は始めて8カ月で黒帯となり、野球は当時近鉄の監督だった別当薫から誘われるほどの腕前だった。故郷の川奈ホテルゴルフコースで石井茂に師事してプロゴルファーを目指し、1959年のプロテストで合格。1964年の日本オープンで初優勝を飾った時は中村寅吉から「もうオレの時代は終わった。スギのゴルフを見ているとつくづくそう思う」と言わしめた。海外でも活躍し、マスターズに2度(1967、68年)全米オープンに1度(1968年)出場。1968年には日本人で初めて米ツアーのライセンスを獲得している。180センチ近い体躯を生かしたスケールの大きなゴルフで「ビッグ・スギ」の愛称で親しまれ、第一線を退いてからもコース設計やトーナメントの解説、レッスン番組など幅広く活躍してきた。
主な戦績
国内14勝
(※1973年以降は賞金ランキング加算競技が対象)
- 日本オープン2勝
- 1964、69年
- 日本シリーズ1勝
- 1969年
- 関東プロ1勝
- 1966年
- グランドモナーク1勝
- 1965年
- ゴールデンマッチ2勝
- 1966、69年
- 愛鷹オープン1勝
- 1969年
- ロレックストーナメント1勝
- 1969年
- 全日本ダブルス3勝
- 1969、70、73年
- くずは国際トーナメント1勝
- 1970年
- サントリーオープン1勝
- 1973年
海外3勝
- 台湾オープン1勝
- 1969年
- シンガポールオープン1勝
- 1972年
- マレーシアオープン1勝
- 1973年
代表歴
- ワールドカップ
- 1965、66、67年
第1回-プロ野球もスカウトに来たスポーツ少年
第2回-日本オープン観戦で刺激、漁師からゴルフの道へ
第3回-林由郎が認めた。「とんでもないやつがいる」
第4回-プロ合格、2年目で手に入れた自分のクラブの値段は?
第5回-日本オープン初Vからビッグスリーの時代へ
第6回-68年カナダカップ2位でゴルフブーム再燃
第7回-アクシデントが生んだ、日本選手初のツアーライセンス
第8回-米国から持ち帰った「アメリカン打法」で優勝量産
第9回-自分も成し遂げた世代交代、尾崎将の言葉に強烈な危機感