日蔭 温子
1954(昭和29)年4月23日生まれ
- 通算18勝。大学講師も務めた異色の二刀流
岩手県出身。中学卒業後に集団就職のような形で上京後、一度故郷に戻った後に武蔵カントリークラブに再就職してゴルフを始める。1974年、20歳の時にプロテストに合格した。1980年のヤクルトミルミルレディースで初優勝。1982年には米女子ツアーの予選会をクリアして5年間、春先を中心に米国でプレーして最高位は4位だった。日本に専念した1987年には6勝を挙げて大迫たつ子らと激しく賞金女王を争い、最終戦で惜しくも大迫に逆転されたが自己最高の賞金ランキング2位に入った。ゲーム運び、小技の巧みさには定評があり、日本女子オープンでは1982、92年と2勝を挙げたほか2位2回など大舞台で存在感を示していた。いすゞレディース(後の五洋建設・KTVレディース)では女子ツアーで3人しか記録していない同一大会5勝の偉業を成し遂げている。また、1990年代には現役のプレーヤーでありながら大学の客員教授や非常勤講師としてゴルフの授業を受け持つという異色の二刀流でも注目を集めた。
主な戦績
ツアー通算18勝
- 日本女子オープン2勝
- 1982、92年
- いすゞレディース5勝
- 1986、87、89、91、93年
- ヤクルトミルミルレディース3勝
- 1980、85、87年
- スタンレーレディス2勝
- 1982、89年
- フジサンケイレディス1勝
- 1986年
- 三菱電機ファンタスレディス1勝
- 1987年
- 安比高原レディース1勝
- 1987年
- 富士通レディース1勝
- 1987年
- 大王製紙エリエール女子オープン1勝
- 1987年
- 東洋水産レディス北海道1勝
- 1992年