安田 春雄
1943(昭和18)年1月19日生まれ
- 和製ビッグ3の一角を担ったアイアンの名手
東京都出身。「和製ビッグ3」の一角を占め、屈指のショットメーカーだった。中学時代に自宅近くの砧ゴルフ場で球拾いのバイトをしていた時に、中村寅吉と出会った。中村に師事してゴルフを始め、1962年プロテストに19歳で合格した。1968年中日クラウンズで鈴村久と9ホールに及ぶプレーオフを制して初優勝を挙げた。アジアサーキット(当時)にも積極的に参戦。1969年フィリピン・オープンで日本選手初制覇を成し遂げる。1971年にはシンガポール・オープンを制し、1972年台湾オープンに勝って海外3勝を挙げた。ショットメーカーとして定評があり、特にアイアンの名手と言われた。また、気持ちが乗った時にこぶしを突き上げるポーズが飛び出し「ガッツ安田」というニックネームでファンに親しまれた。当時日本のゴルフ界のトップにいた杉本英世、河野高明とともに、世界的スターだったパーマー、ニクラウス、プレーヤーのビッグ3になぞらえて「和製ビッグ3」と呼ばれ、歯に衣着せぬ言動で人気も高かった。1980年に日本プロマッチプレーを制して初の日本タイトルを獲得し、この年自己最高の賞金ランク4位となっている。1984年三菱ギャラントーナメントが最後のツアー優勝になった。シニアツアーでも活躍、3勝を挙げている。
主な戦績
国内15勝
- 日本プロマッチプレー1勝
- 1980年
- 関東プロ1勝
- 1969年
- 中日クラウンズ2勝
- 1968、70年
国内シニア3勝
海外3勝
- フィリピン・オープン
- 1969年
- シンガポール・オープン
- 1971年
- 台湾オープン
- 1972年
- ワールドカップ代表4回
- 1969、70、71、80年
第1回- 中村寅吉と出会ってゴルフの世界へ
第2回- プロ入りから中日クラウンズ初勝利
第3回- アジアサーキットで3勝を挙げる
第4回- アイアンの名手「ガッツ安田」
第5回- 和製ビッグ3の一角を担う
第6回- 中嶋破って初の日本タイトル奪取
第7回- ゴルフスタイルは変えず
第8回- 60歳でがんを患う
第9回- 若い選手たちに伝えたいこと
第10回- 師匠・中村寅吉の思い出
第11回- ラジオパーソナリティーへの挑戦も
第12回- 印象に残る優勝